麻、英語でヘンプ。
ナチュラルな色といい肌への感覚といい、
好んで身に付けている繊維です。

僕が学生の頃、海外を歩くのが好きでした。
土臭い旅を続ける間に、ヘンプクラフトと出会い、
陶芸でトンボ玉もどきのビーズを作り、旅先で手編みの作品を売り、旅を続けていました。

金属アレルギーのある人達や、オーガニックを好む人なんかが、よく買ってくれました。
麻の繊維が何処から来るかといえば、
大麻です。
大麻は麻薬ではありません。
ご存知でしょうか?
大麻は法的に大麻取締法という麻薬取締法とは別の法律で規制されているという事実があります。
そもそも大麻の”麻”という字は、麻薬の”麻”と同じ意味ではありません。麻薬の”麻”のいみは、麻酔薬からきたものだと思われます。
大麻の”麻”はまさしく”アサ”のことです。
マリファナも繊維の麻と同じ植物です。
マリファナすなわち大麻は、麻であるということをまず、よく認識することが大切なことだと思います。
しかし、その麻が規制されているのは事実なわけで、法を破れば犯罪です。
昨年夏からの大麻所持による異常な検挙数や、
それに関する報道に当局の意図を感じます。
しかし、麻は古来から日本人と深くかかわりをもちつづけてきた大切な植物なのです。
第二次大戦前は、その栽培が国家によって奨励されていました。
神聖なものとして扱われるべきもので、そもそも、大麻汚染などという言葉を使ってはいけないのです。
麻はただの繊維ではなく、天照大神御印とされ、邪気を払い除けるお祓いの用具として古来から使われてきました。
何よりも大麻は、伊勢神宮から授与される神符・神札そのもので、「神宮大麻」と呼ばれています。

神宮大麻の「大麻」とは、もともと「おおぬさ」と読み、神々への捧げ物、あるいはお祓いの際にもちいられる木綿(ゆう)、麻などを意味しました。
今日でも神社で使われるお祓いの用具をこのようにいいます。
これにちなんで、厳重なお祓いを行って授けられるお神札を「大麻」(たいま)と呼ぶようになりました。
時は飛び、
明治維新の制度改革に伴って、明治5年、明治天皇の、「朝夕に皇大御神の大前を慎み敬い拝むための大御璽として神宮大麻を国民全戸に漏れおつることなく奉斎せしめよ」との大御心(おおみこころ)のもと、神宮司庁(じんぐうしちょう)から直接頒布されることになりました。
このことは天照皇大御神を尊び、皇室を中心として、国民一体となって歩むわが国柄を、明治天皇御自ら諭されたのです。また同時に、国民があまねく天照皇大御神の広大無辺な大御光を奉戴し得るという、神宮大麻奉斎の意義を広く国民にお示しになられたのです。
ここに現代の大麻頒布制度の原型があるのです。
現在、神宮大麻・暦は、神社本庁が神宮司庁からその頒布を委託され、全国約8万の神社の神職・総代等によって、各家庭や職場に届けられています。
大麻(たいま)=お伊勢さまのお神札(ふだ)=には、神宮の神楽殿で直接お受けいただ くものと、
全国の神社(氏神さま)を通じて毎年年末に神宮から各家庭に頒布(はんぷ)される天照大御神のお神札(神宮大麻)があります。
お神札は古くから伊勢の御師(おんし)によって配布されてきましたが、明治天皇の思召(おぼしめし)により、国民が朝夕神宮を敬拝するために神宮から全国各地に お頒ちすることになりました。
この神宮大麻は、伊勢の神宮にお参りして、そのご神前を拝むのと同 じ気持ちで、皆様方のご家庭においてもお参り出来るようにという意味で、お近くの氏神さま等を通じてお頒ちしています。
全てのものがあらたまる新年を迎えるにあたり、ご家庭や 会社の神棚に新たな神宮大麻と氏神さまのお神札をおまつりし、感謝 の祈りをささげることにより、皆様方の毎日に神様の限りなく広く大きなご神恩がいただけ、希望にみちた日々と明るい生活を築いて頂け ます。
また大麻の頒布は、神宮から神社本庁に委託し、お近くの氏神さまを 通じて皆様のご家庭に頒布されることになっています。
最近では、平成天皇の即位に際して行われた大嘗祭において、平成天皇が使用した着物も麻で織られたものです。
それを汚染と呼ぶのは日本人としてのアイデンティティを否定することです。
僕も麻と稲は日本人の魂だと思っています。
しかし、規制されるのはやはり何らかの危険性があるからではないですか?と言う意見がありますが、ハーバード大学の医学者であるレスター・グリーンスプーン氏とジェイムズ・カバラー氏の共著の「マリファナ」(青土社)という本の中でも指摘していますが、大麻には致死量がありません。
危険性の尺度を致死量のこととするならば、大麻は非常に安全なものであると言えます。
少なくともこれまでの調査で大麻摂取による死亡例は報告されていません。
日本において大麻はいつごろから規制されたのか?
日本において大麻規制がはじめてなされたのは、1939年に「麻薬取締り規則」が制定されたときに始まります。
しかし、その内容は「印度大麻草、その樹脂、及びそれらを含有するもの」の輸出入が内務大臣の許可制とされていただけで、製造は届出制、販売はまったく自由でした。
繊維をとったり、油を得るため、また、戦争中にはパラシュートなどの軍事物資用いるために栽培が奨励されていた国産の麻が、現在のように規制されるようになったのは第2次大戦後です。
では、何故にそれほど有益な植物が規制されるようになったのでしょう?
日本に進駐した占領米軍が、大麻規制を日本に迫りその結果、大麻取締法が1948年に制定されました。
そもそも、大麻の規制はアメリカの政策だったのです。
当時、アメリカは大麻弾圧の真っただ中で、それがそのまま日本にも波及したというわけです。
そのアメリカだって、建国当時は麻の栽培を奨励していたんです。
麻の繊維は貴重品で船のロープをつくったり、軍事物資でもあった。
種から油を搾り繊維は衣類に使われていた。
規制された理由は色々考えられますが、ひとつは石油化学工業の発展です。
ナイロン等との競合です。
そして麻からは質のいい紙が作られます。
木材パルプ資本にとっては驚異でしょう。
それに、アメリカは禁酒法が撤廃になって取締官の仕事がなくなってしまったんですね。
その新しい対象として大麻が選ばれたのです。

縄文時代から人間は植物と共生し続けて来ました。
宗教儀式や神話の中にも象徴的に扱われているように、大麻は人間と植物の共生のシンボル的なものだったんです。
実際に福井県の鳥浜遺跡という1万2000年くらい前の縄文遺跡のなかに麻の繊維や種などが出てきています。
それらをすべて否定し、犯罪にまでおとしめてしまったことが、現在の環境破壊にもつながっているのだと考えています。
人間の暮らしに大麻を復権することが、精神的にも環境的にもいいと思っています。
その根拠は、大転換期がかなり間近に迫って来ているからです。
現在の金融を中心とした経済の破綻を見れば、誰でも予見できるのでしょうが、
経済的にもパニックがくるし、輸入も困難な状態になってくるはずです。
そのなかで、一番大切なのは、自給自足です。
大麻からは紙と建材が作られます。
建材は、すでにスイスで開発されています。
そして種からは、たんぱく質やビタミンなど有益な栄養素がとれます。
燃料も取れます。ヘンプオイルを燃料とする車も8年前にはもう走行実験が成功しています。
タンパク質からは人工皮膚なんかもできる。
大麻の繊維質セルロースを使えば、土で分解するバイオプラスチックなんかもできます。
実際に、1949年代のフォードでクルマの車体に麻プラスチックを開発しています。
さらに大麻を栽培すればするほど炭酸同化作用によって炭酸ガスを吸収し、酸素を出しますので、空気の浄化にも貢献します。
大麻草は成長も早く、環境に強い大麻は、自給自足には大切な植物なんです。
現在、大麻取締法があるために大麻の有効利用の研究がしにくい状況にありますが、大麻に汚染などという先入観を持たないで、厚生省や農水省、環境庁など行政当局が大麻の有効性についてもっと積極的に調査・研究することを強く希望します。
紙幣なんかも麻で作ればいい。
そうすれば、完全な換金植物になります。
しかし、なかには煙を吸えば中毒になったりすると思っている方もいらっしゃるでしょう。
ここで言う中毒というのがどういう状態のことなのかよくわかりませんが、禁断症状、つまりそれをやめると身体的な異常が起きるということはなく、精神的な依存性もアルコールやニコチンより低いという研究報告が出ています。
もし、社会的な行動ができなくなるとすれば、それは大麻の問題ではなくそうなる人や社会の持つ様々なストレス等が原因です。
更には、よく言われている幻覚作用ですが、大麻そのものに幻覚作用はありません。
もし、幻覚を見たことがある人がいるとすればそれは、暗示による効果だと思います。
五感が鋭敏になるということはありますが、大麻には鎮静作用があるので、それが凶悪犯罪につながる可能性はまったくといっていいほどありません。
アーティストが大麻によるインスピレーションを持ち帰り、
その作品や、歌詞、メロディーにフィードバックすると言うこともしばしばあるようですし。
過去22年間にわたる大麻事件約150件以上からしても大麻を使用しそれが原因となって、他人に害を与えたケースはまったくありません。
大麻よりも包丁の方が人を傷つける可能性は格段に高いのではないでしょうか。
カリフォルニア州で行われた選挙で「マリファナの薬用使用を認める」という法案に対し、55%の人が賛成票を投じたのがニュースになっていましたが、実際に、日本でも明治のころ「ぜんそくたばこ印度大麻煙草」という喘息の薬として売っていた事実があります。
その他にも、世界各地でガン剤の副作用の緩和や緑内障、アルコール依存、鬱病の治療など、様々な医療的な効果が確認されています。
数代前のアメリカ大統領もその療法に頼ったという事実もあります。
東洋、中国。
「紀元前2000年代に鎮静剤としてつかわれていた・・・」と厚生省薬務局麻薬課発行の「大麻」のなかにも書かれています。
大麻は有益なハーブなのです。
しかし・・・・・所持していれば、やはり罪は罪、法律違反・・・
しかも重罪です。
大麻取締法は、大麻の栽培、輸出入については懲役7年以下、所持、譲渡については懲役5年以下と規定されています。
ちなみに未成年者略取・誘拐罪は3月以上5年以下の懲役です。
大麻をただ持っているだけで誘拐と同じ悪質な犯罪とされているのです。
一般事件というのは、被害者がいて犯罪になるわけですが、大麻取締法においては、窃盗罪や傷害罪のように被害者が存在しません。
そもそも大麻のような嗜好品を刑事罰で規制することには反対です。
僕は、法学部の院でも刑法を学びましたが、
所持のみで刑法に抵触すると言う意味の怖さを教室で知りました。
持っているだけで、です。
すれ違いざまにバックに本人が気付かぬままそれを入れられれば逮捕なのです。
因果関係も一切無視です。
所持のみで身柄を拘束されると言う事の怖さ。
それまでして取り締まり、根絶させなければいけないハーブなのでしょうか?
謎です。
刑罰法規は最小限なほど民主主義の成熟度が高いと思っています。
法律に問題がある場合は、その法律を変えていくのが法律家の使命だと考えています
僕は、環境面を考えても、食文化や日本古来の神道の観点から見ても
麻の復権を望んでいます。
麻産業を復活させたいです。
なるべく自然環境を破壊しないで生きていく方法を探していくべきです。
大麻には、その鍵が隠されているのです。
そういう意味では、この大麻取締法にも重要な意味はあります。
この法律によって、大麻について真剣に考えるきっかけを与えてくれたわけですから。
困難な状況をあえて選んで、新しい時代を作るためのステップなんじゃないでしょうか。
大麻取締法の廃止は、軍事基地撤廃とならんで、戦後の占領政策の見直しであり、それがまさに世の流れです。
人類の意識が進化するひとつの重要なプロセスであり、古来から大麻の価値を知っていた日本人はこれを復活させるべきなのです。
エネルギーを石油に頼らず、麻を栽培し、活用する事で自国のエネルギーがまかなえるとしたら
麻、大いに賛成です。
God of Leaf !!